grepの基本と応用

はじめに

Linuxで頻繁に使用するgrepコマンド。この基本的な使い方と、複雑な応用的な使い方を紹介します。

基本

grepはファイル内文字列を検索するコマンドです。以下のオプションを付けてよく使用します。

• -r 再帰的に
• -n　行番号を表示
• | grep　パイプで受け渡して再度grepすると、and条件で絞り込むのと同じことになる

実行例

現在のディレクトリ配下を再帰的に"search_word"という文字列を探し行ナンバーを付けて返す

grep -rn "search_word" ./

and検索

grep -rn "search_word" ./ | grep "second"

応用編　複雑なgrep

• -I　バイナリファイルを除外する

• --include={,,}　該当ファイルを含む

• --exclude={,,}　該当ファイルは除く

• --exclude-dir={,,}　該当ディレクトリは除く

• -v 文字を除く

• -e -e -e　　grepをOR条件で繋ぐ

• "\s"　　空白文字（正規表現）

例１：ファイルやディレクトリを限定して検索

再帰的に、行ナンバーを付けて、バイナリファイルを除いて、var_dump" という文字を探す。
.php　.phar　.html で終わるファイルを含む条件で。
しかし、test.php と debug.php というファイルは除外する。
更に以下のディレクトリ配下のファイルは除外する。
vendor,node_modules,.git,bin,js,css

grep -rnI "var_dump" . --include={"*.php","*.phar","*.html"} --exclude={test.php,debug.php} --exclude-dir={vendor,node_modules,.git,bin,js,css}

例２：AND条件、OR条件の組み合わせ

ファイルやディレクトリを限定して検索後に、
更に grep に-vを付けて該当文字を除く。
そのとき OR条件で複数条件の文字を除く。
結果が多いので result.txt に出力する

grep -rnI "ngword" ./ | grep -v -e "@gmail" -e "file" -e "\*\s" -e "\s//" > result.txt

例３：正規表現

• -E　正規表現を使う

""内に正規表現を使って検索している Laravel のクエリ発行箇所を探す grep

grep -rnIE "::select|::all|::find|::findOrFail|::where|::orWhere|::whereIn|::update|::create|::delete|::restore|::forceDelete|::save" . --include={".php",".phar","*.html"} --exclude={cell.php,debug.php} --exclude-dir={vendor,node_modules,.git,bin,js,css}